全がん協加盟施設の生存率協同調査
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四国がんセンター(2007〜2009年症例)


全体について
全がん協生存率調査の公開対象は自施設で外科あるいは内科的治療を受けた患者が対象となっています。
生存率は過去のデータに基づくものです。今回のデータは2007-9年のものなので、その前後に当院で治療を受けた方の病期別5年生存率の目安としていただいてよいものと思います。しかし、ここ数年、様々な治療薬・治療法の臨床適応の開始により、日々がん診療は大きく進歩しています。これから治療を受ける患者さんの5生存率はこれから7年程度後でないと算定できませんが、当院のものを含め大きく改善しているものと予想します。
我々は生存率をよくするために日々努力しています。今回提示された全国がんセンター協議会5年生存率は、加盟する日本各地の代表的ながん専門病院の生存率を出したものです。当院の病期判明率、消息判明率、病理組織診断名の記載率などデータの信頼性に関わる数値は全がん協施設間で比較しても満足のいくものでした。四国唯一の全がん協加盟病院である当院のデータとして、地元の住民にご安心いただけるものとなると思います。
一方、今日がん専門病院の役割はそれ以外にも、緩和医療・患者と地域をつなげる支援・地域のがん診療関係者の支援・地域のがん診療状態の把握など多岐にわたります。生存率だけに注目して病院の善し悪しを評価することはできないと思ってください。

胃がん(C16)5年相対生存率
2007年から2009年に当院で治療した胃がん症例の治療成績です。
年齢、病期割合、手術率などの患者背景は、ほぼ平均的な数字でした。
治療成績として提示された生存率は施設毎の年齢や性別の偏りによる影響を受けないように調整した上で算定した相対生存率です。
5年生存率が、I期は94.4%、II期は66.4%、IV期は6.7%と標準的な成績と考えます。
他方、III期は55.0%と他施設よりも良好な成績であり、臨床病期診断精度の問題、あるいは積極的な手術と術後補助化学療法が行われた可能性が原因として考えられます。
胃がん(C16)5年相対生存率

大腸がん(C18-20)5年相対生存率
当院の5年相対生存率は、手術を施行した患者さんで、II期が95.9%、III期が89.2%と、全国平均と比較して良好な結果でした。要因として、患者さんの既往症・併存症など背景の違いと、積極的な集学的治療が行われたことが考えられます。
大腸がん(C18-20)5年相対生存率

肺がん(C33-34)5年相対生存率
肺がんでは転移のない2cmまでの早期肺がんの治療成績は約90%となってきている が、2cmを超える肺がんでは、他のがん腫と比べても治療成績は良いとは言えませ ん。肺がんでは、高齢者や喫煙者の頻度が高いことが知られており、おのずと合併症も多く標準的治療が行いにくい現状があります。更に、III期では集学的治療が必要であり、IV期の症例に関してはまだまだ5年生存率が低いのですが、近年のがん遺伝子解析結果に基づく薬部治療の進歩による予後の改善が今後行われる調査では現れるのではないかと思われます。
肺がん(C33-34)5年相対生存率

乳がん(C50)5年相対生存率
当院の治療結果は全ステージで良好と思われます。
標準的治療を基本にしつつ、その時代でもっとも有効性の高い治療(薬物・放射線・手術)を採用し、安全面にも最大限配慮した結果と考えます。
乳がん(C50)5年相対生存率

子宮頸がん(C53)5年相対生存率
I/IV期比は3.33で手術率は56.7%と平均的な数字です。I-IV期、相対生存率も平均的と思います。追跡率98.9%と問題ないと考えます。
子宮頸がん(C53)5年相対生存率

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