全がん協加盟施設
生存率協同調査

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山形県立中央病院（2004～2007年症例）

	全体について
	多数症例を治療しているが、不明症例は全般的に少なく、信頼できるデータとなっている。臓器によって、改善のみられるものと、残念ながら改善がみられないものがある。

	胃がん（C16）5年相対生存率
	69％がI期であり、内視鏡による比率が他院と比較して若干高いと思われる。II期、III期については他と比較して、相対生存率がわずかに高い傾向がある。しかし、IV期については、術後化学療法を含めて改善していく必要がある。相対生存率が良好なのは、山形県の検診受診率が高く、高齢者の早期がんが多いためと考える。

	大腸がん（C18-20）5年相対生存率
	I期／IV期比が2.70と高く、そのため全体での相対生存率が良好なものになったと考えられます。また、II期、III期での生存率は多施設に比べても良好であり、安定した手術療法が行われているためと考えられます。一方、IV期の生存率は他の施設に比べやや不良であり、化学療法の実施率や内容の調査を行い、さらなる改善が必要と思われる。

	肺がん（C33-34）5年相対生存率
	I期、II期症例：手術率が高く、生存率はほぼ平均的である。 III期症例：5年生存率が低い。原因として、手術率が低く、支持療法選択も多いようであるためと考えられる。　IV期症例：ほぼ順当と思われる。

	乳がん（C50）5年相対生存率
	多施設と比較して、全体に平均的で良好な生存率が得られている。ただ、III期とIV期は、まだ生存率向上に努める必要性を感じる。

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