全がん協加盟施設の生存率協同調査
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東京都立駒込病院(2004〜2007年症例)


全体について
 当院は、総合病院としての組織と機能の上に立ったがん治療を提供しています。このため高度な医療が求められる治療の難しいがん患者さんや、重篤な合併症をおもちの患者さんを多く受け入れており、早期がんよりも進行癌が多いという特徴があります。
 がんの病期以外にも患者さんそれぞれの状況を含めた様々な予後因子がありますので、単純に生存率のみで治療成績や医療の質を比較することは難しいことに十分ご注意ください。
 なお、今回報告している当院のデータについては、2005年症例以降は標準登録様式で登録を行っていますが、2004年症例は、診療データからデータ抽出を行っているため、標準的な院内がん登録様式に則したデータではありません。そのため、データとしては不十分なところがあるものと考えられます。

胃がん(C16)5年相対生存率
 特にコメントはありません。

大腸がん(C18-20)5年相対生存率
 StageIIIの予後がやや不良ですが、当院は直腸癌が多く、側方転移を有するstageIIIb症例が多いことが他施設よりもやや不良である原因と考えられます。
 また当院はStageIV症例が多いのが特徴です。
 StageIV症例は遠隔転移の状況が症例ごとで大きく異なり、遠隔転移巣が切除可能な場合は切除することで5年生存率が得られる症例から、複数の遠隔転移臓器がある場合は余命1年程度まで、大きな開きがあります。切除不能な遠隔転移を有するStageIV症例が多いため予後が他施設に比べ悪くなったと思われます。

肺がん(C33-34)5年相対生存率
 特にコメントはありません。

乳がん(C50)5年相対生存率
 追跡率は98.8%と精度の高いデータと考えます。StageI及びIIの5年生存率はそれぞれ100%および92.9%と、おおむね良好です。
 各施設ばらつきのあるStageIVの5年生存率は39.2%と良好であり、集学的治療の成果と考えます。

子宮頸がん(C53)5年相対生存率
 I期/IV期比率は、全施設中最も低く、他方III期+IV期例の全症例に対する割合は48.5%と、全施設の中で最も高い値です。
 このように進行例が占める割合が多いので、症例全体の生存率は低い値が出ていますが、特にI期例、IV期例では、生存率は上位に位置します。

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