全がん協加盟施設の生存率協同調査
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兵庫県立がんセンター(2004〜2007年症例)


全体について
 病期判明率、追跡率ともに、良好な結果である。また、臨床病期III、IVなどにおいても治療成績は良好で、化学療法の進歩、内科・外科のチームによる適切な集学的治療の成果を反映していると考える。

胃がん(C16)5年相対生存率
 病期判明率、追跡率ともに良好な結果である。特に臨床病期IVの治療成績は良好で化学療法の進歩が実臨床に適格に反映されていることを示しているものと考える。また、I/IV期=3.51に示されるように偏りもなく、各病期の患者が比較的均等に受診している。手術率71.6%も平均(64.1%)より高く、5年生存率も患者の分布からみて良好な成績と考えられる。

大腸がん(C18-20)5年相対生存率
 病期判明率、追跡率ともに良好な結果である。特に臨床病期IVの治療成績が良好であり、化学療法の進歩だけではなく、消化器外科との良好な連携により、集学的な治療が適切に行われていることを示していると考える。また、I/IV期=1.53に示されるように病期に偏りなく、患者が分布している。手術率も88%と平均的であり、5年生存率も患者の分布状態を考えると納得する成績である。

肺がん(C33-34)5年相対生存率
 病期判明率、追跡率ともに良好な結果である。比較的予後不良の扁平上皮癌、小細胞癌の比率が都市部がんセンターより高い特徴はあるが、各病期の治療成績は良好で、呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科チームによる適切な集学的治療施行の結果を示していると考えられる。

乳がん(C50)5年相対生存率
 各病期別、全体の生存率共に他施設と比べ、遜色ないデータである。
I/IV期比が10以下であるにもかかわらず、全体生存率が92.9%と高く、特に症例数の最も多い臨床病期IIでは97%と高い生存率を示したことは、術前術後治療を含め、腫瘍内科、放射線科等との連携による集学的治療の成果と考える。

子宮頸がん(C53)5年相対生存率
 当院における臨床病期IVの割合は、9.8%(40/407)と高いことが全体の相対生存率を下げている原因と考えられる。
 手術実施率が79.6%と高く、臨床病期IIでも術前化学療法を行い、積極的に手術を実施した結果で、手術症例の5年相対生存率85.2%は良好な予後と考える。

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